【corin9掲載】まちの活動ファイル03「花で迎える街、康生。 お母さんたちのハンギング活動」
☞花で迎える街、康生。お母さんたちのハンギング活動。
取材「東康生レディースサークル、西康生町内会のみなさん」
春は5月、秋は11月。ベゴニアやパンジーなどの花苗を植えた鉢が、街路灯に取り付けられる。今回は、街を優しく彩る「花」のおもてなし活動に注目した。
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| ハンギング用の特殊な鉢に、ベコニアの苗を植えていく。根付くと花であふれた半円形に見えるのが特徴的。 |
☞女性達の温かな心と、もてなしの花
ある秋晴れの日、街の片隅に女性たちが集まっていました。切れ込みの入った鉢に土を入れ、花苗を植えこみ、水をタップリ吸わせた苔で手際よく土の表面を覆っていきます。ある人はおしゃべりしながら。ある人は黙々と。慣れた手つきで鉢植えは次々と完成し、康生通りに立つ街路灯に取り付けられました。
これは、「ハンギング」といって、東康生と西康生の女性たちを中心に、春秋の二回、康生通りの街路灯に花を飾る街の美化活動の一つ。鉢を高い位置に飾ることで、植物を上や横の目線から観賞できるガーデニングの手法で、道行く人々の目を楽しませ、微笑みを誘っています。
街に来る人を、お花で出迎えしようという試みはもうずいぶん前から続いています。きれいに掃除され、花でさりげなく飾られた通りは、気持ちよく街を歩いてもらうためのおもてなしの心なのです。
東康生を担当するのは、商店の女将さん達からなる東康生レディースサークルのみなさん。当初は商工会議所女性部の活動として平成10年にスタートし、初めはプロに教えてもらいながらの活動でしたが、試行錯誤の末に「東康生レディースサークル」として自立。以来、約20年間、まちの美化活動に貢献しています。当初は各商店から寄付を募ったり、先生を呼んで豪華な鉢植えを作っていましたが、もっと身軽に出来る方法でないと長く続かないと考え、今では年2回、家康行列と岡崎ジャズストリートの日に野菜や果物を販売し、その資金で花苗を購入する仕組みを開発しました。
西康生の担当は、西康生町内会の皆さん。同じく初めは商工会議所女性部が手伝ってくれ、もう10年程活動が続いています。松坂屋が閉まってしまって通りが寂しく感じたので、お花で賑やかにしたいと思ったのがきっかけだそう。マンションやお近くの方で、興味がある人はぜひ一緒にやりましょう、とにこやかに話してくれました。
これは、「ハンギング」といって、東康生と西康生の女性たちを中心に、春秋の二回、康生通りの街路灯に花を飾る街の美化活動の一つ。鉢を高い位置に飾ることで、植物を上や横の目線から観賞できるガーデニングの手法で、道行く人々の目を楽しませ、微笑みを誘っています。
街に来る人を、お花で出迎えしようという試みはもうずいぶん前から続いています。きれいに掃除され、花でさりげなく飾られた通りは、気持ちよく街を歩いてもらうためのおもてなしの心なのです。
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| 手際よく植えていく、東康生レディースサークルの皆さん |
東康生を担当するのは、商店の女将さん達からなる東康生レディースサークルのみなさん。当初は商工会議所女性部の活動として平成10年にスタートし、初めはプロに教えてもらいながらの活動でしたが、試行錯誤の末に「東康生レディースサークル」として自立。以来、約20年間、まちの美化活動に貢献しています。当初は各商店から寄付を募ったり、先生を呼んで豪華な鉢植えを作っていましたが、もっと身軽に出来る方法でないと長く続かないと考え、今では年2回、家康行列と岡崎ジャズストリートの日に野菜や果物を販売し、その資金で花苗を購入する仕組みを開発しました。
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| 花の苗を植えていく、西康生町内会のみなさん |
西康生の担当は、西康生町内会の皆さん。同じく初めは商工会議所女性部が手伝ってくれ、もう10年程活動が続いています。松坂屋が閉まってしまって通りが寂しく感じたので、お花で賑やかにしたいと思ったのがきっかけだそう。マンションやお近くの方で、興味がある人はぜひ一緒にやりましょう、とにこやかに話してくれました。
☞花をきっかけに、心豊かな暮らしを
康生は昼間の営業が多い専門店街のため、夕方を過ぎるとほとんどのお店のシャッターが下りてしまいます。そんな中、通りを歩く人が寂しく感じないように、という女性たちの思いやりが、鉢植えの花に形を変えて道行く人々を見守っています。
「綺麗だね」「お花変わったね」と気が付いて声を掛けてくれる人たちもいるそう。ハンギングは毎日のコミュニケーションのきっかけづくりにも役立っているようです。
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| 岡崎信用金庫中央支店さんも、地域の活動の一環として手伝ってくれるなど、まちの人たちの助け合いの中で続けられている。 |
実は、一番大変なのが植えた後の水やりだといいます。植物なので美しくに保つためには、当然毎日の水やりが欠かせません。夏にもなれば、朝晩2回。場所によっては、軽トラや台車で水を運ばなければいけない所もあり、毎日の事なので結構大変そう。それでも続けてこれたのは、このお花にはたくさんの思いが込められているから。
「心和む優しいまちにしたい」
「夜も安心できるまちでありたい」
「手が入っている事を感じてほしい」
心温かな景観を生み出しているのは、まちのお母さんたちの温かな心そのもの。
花が出迎えてくれる康生を、あなたもぜひ体感してみてください。
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