【corin13】巻頭特集「伝馬通り周辺」のまち遊び #02

一往復で、伝馬通りの歴史丸分かり?!

岡崎宿伝馬歴史プロムナード

その昔、東海道でも有数の宿場町であった伝馬通り。
その歴史のかたりべとして、岡崎市伝馬通2丁目の両歩道に、20基の可愛い石像が並んでいるのはご存知でしょうか。
非常にユニークで楽しい形をした石像ですが、実は一つ一つに宿場町「伝馬」のストーリーが込められています。
伝馬通り約130mに渡って設置された石像を見てゆけば、街道を行き交う人々が当時どんな様子だったのかを感じ取ることが出来る、歴史好きには堪らない趣向です。



この現代の「街道」に石の彫刻で、江戸時代の面影をよみがえらせる試みは、平成9年に伝馬通商店街振興組合が実現しました。
 彫刻の題材は、宿屋で旅人の給仕を行った「飯盛女」や、京都と江戸間を往復する際に岡崎に宿泊したという「朝鮮通信使」、百人以上の豪華な行列で将軍へと献上された宇治茶を運んだ「お茶壷道中」など、岡崎の地を賑わせた興味深い出来事や当時の生活に欠かせないものばかり。丸みを帯びたユーモラスな石像の隣には、親切に解説板も添えられています。
 
当時の東海道にタイムスリップした旅人気分で、ぜひ通りを散策してみましょう。


☞石彫制作 石彫家 鈴木登三信氏

岡崎市の彫刻家。その温かな作風で好評を得ている。伝馬歴史プロムナードの石彫材料は地元にこだわり、岡崎産の花崗(かこう)岩を使用している。
表情豊かな石像たちを眺めていると、当時の陽気な宿場町の喧騒が聞こえてくるかのよう。ひょうきんな顔をしたモノから、ちょっとした謎解きのような抽象的なモノまで、見ていて飽きることがない。実はバス停のベンチにも石像が。
探してみよう。




01 お茶壷道中(解説板を1つ紹介)



寛政九年(一六三二)に宇治茶を将軍家に献上することに始まったお茶壷道中。家光は将軍の権威を示すため、毎年江戸京都間を往復する一行の茶壷に、はなはだしく威勢を持たせた。宿場では百人の人足を出す定めがあり、多いときにはお茶壺奉行はじめ百人以上の行列をもてなさなければいけないので負担も大きく、この茶壷は各宿場から大いに恐れられていた。行程の都合で岡崎伝馬宿ではこの一行は御馳走屋敷で休んだ。御馳走屋敷には岡崎藩の家老が出向いて、丁重にもてなしたとの記録が残っている。(石彫解説板より)

各石彫の隣には、当時の様子を説明する解説板が備え付けられています。
読んでみると、江戸時代にタイムスリップした気分になれるかも♪



02.朝鮮通信使(ちょうせんつうしんし
朝鮮からやってきた大国際親善使節団。


03.郷(すけごう
足りない人馬は、近くの村から雇い入れ。


04.飯盛女(めしもりおんな
旅人を接待する岡崎女性達の人気は高い。


05.田中吉政(たなかよしまさ
岡崎城下街のにぎわいの基礎を作った。


06.人馬継立(じんばつぎたて
宿場町ごとに人や馬を雇って旅をする。


07.三度飛脚(さんどびきゃく
月に三度も東海道を往復できるすごい脚。


08.塩座(しおざ
矢作川から運ばれてきた塩は厳しく管理。


09.御馳走屋敷(ごちそうやしき
大切な要人は、この迎賓館でご接待。


 10.籠田総門(かごたそうもん
ここからは、城内に入るには許可が必要。


11.旅篭屋(はたごや
旅館112軒、東海道第三位の大ホテル街。


12.市隠亭(しいんてい
伝馬通りには民営文化サロンもあった。


13.一里塚(いちりづか
旅の目印、一里(4㎞)毎に植えられた榎。


14.往来手形(おうらいてがた
通行証をもって、各地に商売とお参り。


15.作法触れ(さほうぶれ
大名行列は失礼の無いようお出迎え。


16.あわ雪茶屋(あわゆきちゃや
宿場町で人気の軽食、あわ雪豆腐。


17.矢作橋(やはぎばし)
街道一の大きさを誇る岡崎のシンボル。


18.二十七曲(にじゅうななまがり
曲がりくねった岡崎城下は繁栄のしるし。


19.駒牽朱印(こまびきしゅいん
幕府お墨付き、伝馬の使用許可証。


20.本陣・脇本陣(ほんじん・わきほんじん
大名などの公人が使う、専用ホテル。

[#3へ続く]

【corin13】巻頭特集「伝馬通り周辺」のまち遊び #01

【corin13】巻頭特集「伝馬通り周辺」のまち遊び #03


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corin vol.13(冬号)の巻頭特集に掲載 *2020.1.15発行

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